昇っては沈む太陽
月のときと同じように、地球を地球儀のサイズまで小さくしてみます。
この小さな世界では、人間は電子顕微鏡でようやく探せるほどの小さい微生物のサイズでした。小さな小さなあなたは、地球儀の表面をちょっとだけあっちへ行ったりこっちへ行ったりしているでしょう。
太陽の大きさ(直径)は地球の約100倍です。
小さい世界では、太陽は「学校のプール全体」くらいの大きさになります(プールサイドを含めて全体を30mとしています)。
微生物と、地球儀と、プール。
これが、あなたと、地球と、太陽の、ざっくりとしたサイズ比べです。
太陽は、地球から1億5000万km先の宇宙空間に浮かんでいます。地球1万個分の距離です。小さい世界では4km。歩いて1時間、自転車なら15分ほどの距離です。
つまり地球と太陽は、「地球が地球儀なら、太陽は4km先にあるプール」
あなたが暮らしている町にあてはめて、大きさの違いを思い描いてみてください。4km先には何があるでしょうか?
ただし、地球と太陽を埋める空間は、街並みでも山並みでもありません。音なし、匂いなし、冷たくて空気のない、底なしの暗闇です――。