民家に隕石が直撃

現実の世界ではどうでしょうか。

1992年12月10日の雷雨の夜、島根県松江市の民家に空から岩が降ってきました。

『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』(著:野田祥代/草思社)

「隕石」です。

隕石は、宇宙空間から地球に落っこちてきた岩。

ムーミンのお話では彗星がやってきましたが、隕石の多くは小惑星のかけらだろうと考えられています。

小惑星のかけらは、小さな砂粒なら空の高いところで燃え尽きて流れ星として輝きます。いっぽう、もう少し大きくて燃え尽きずに地面まで落ちてきたものを隕石とよびます。

私たちがいるこの太陽系には、太陽のまわりをたくさんの小惑星がまわっています。『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』の執筆時点で140万個以上見つかっています。

日本の小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」が行ってきた「イトカワ」や「リュウグウ」も小惑星です。

NASAの「オシリス・レックス」が向かった「ベンヌ」を知っている人がいるかもしれませんが、ベンヌも小惑星です。