記憶に新しい習志野隕石
小惑星の多くは、火星と木星の軌道のあいだに見つかっています。
でも、地球の近くまでやってくるものもあって、地球が通るところにタイミング悪くやってくると、交通事故と同じでぶつかってしまいます。
これは、「天体衝突」という現象です。
同じ道を安全運転している私たちにとっては、“もらい事故”に近いかもしれませんね。
先ほどの松江市に落ちてきた隕石は、民家の屋根を直撃しました。
屋根瓦4枚を壊して2階に侵入、2階の床をカーペットごと突きやぶって、さらに1階の畳を跳ね上げて床下へ。部屋は、「天井が破られるやら、障子の桟が折れるやら、まるで家の中を台風が通った後の様(※2)」だったそうです。さいわいケガ人はなし、見つかった隕石は最大長25cm、重さは6kg以上もありました。
こんなことはめったにないと思うかもしれませんが、2018年9月には愛知県小牧市の民家にも落ちています。
この時も隕石は家の屋根をえぐって、となりの家の駐車スペースと車に傷をつけました。次の日の朝、庭やテラスに黒い破片が、となりの玄関先には10cmくらいの黒い石が見つかっています。
2020年7月には関東上空に「火球」といって、うんと明るい流れ星が目撃されてちょっとした騒ぎになりました。光だけでなく轟音も響いたとあって110番する人も。その時の隕石と思われるものが千葉県で見つかって、習志野隕石という名前がつきました。