ただ一つ、物忘れの対策に繋がっている私の相棒が「日記帳」だ。これは日記とは名ばかりの備忘録で、日々の出来事以外に、病院の予約日や町内会の行事、来客のスケジュールなど先の予定も書いておく。

それでも昨今は、どうかすると書き忘れてしまうこともあり、先日もやらかしてしまった。買い物に行こうと玄関を出ると、同じ自治会の組の人たちが草むしりをしているではないか。

「アレ?」と不思議に思い尋ねると、「今日はうちの組の清掃活動日よ」とのこと。日記につけ忘れたせいで、まったく頭になかったのだ。慌てて途中から参加したが、危うく罰金を徴収されるところだった。

そんななか、最大の悲劇が訪れる。私はお金にずぼらな面があり、物忘れと相まってとんでもない事件を起こしてしまったのだ。

ある日、銀行のATMで生活費をおろし、使い古した封筒に入れて持ち帰った。そして封筒をテーブルにポンと置いたまま一休み。のんびりお菓子を食べている間にお金のことはすっかり忘れ、「なんでこんな汚い封筒が置いてあるの?」と、半分に破ってゴミ箱に捨ててしまったのだ。

しばらくしてハッと気づいたときには、大切な生活費は見るも無残な姿。銀行で交換できたのでことなきを得たが、以来、おろしたお金はすぐ財布にしまうように心がけている。