ヤブ医者もいなくなる?
裏を返せば、「ヤブ医者」もAI医療によって駆逐されていくでしょう。
諸説ありますが、もともとヤブ医者とは「藪(やぶ)をつついて蛇を出す」という諺(ことわざ)から来ていて、余計なことをしてかえって症状を悪化させてしまう、ありがた迷惑な医師のことを指します。
残念なことですが、このタイプの医師は少なからず存在します。
わかりやすい例では、アトピーの患者さんに対し、不適切な薬を処方してアトピーを悪化させてしまうというケースは案外多いのです。余計な手術を強行したり、治療を導入したりして、患者さんの状態を逆に悪くするということもよく聞きます。
がん切除の外科手術を受けた際、がんの部位だけでなく健康な部位まで切られてしまい、今度はその治療のための手術を受けなければいけなくなるという目を覆いたくなるような場合さえあります。
ただ、医療も双方向のコミュニケーションによるサービス業なので、患者さん側が思い込んでいるだけ、という場合もそれはそれで多くあります。