よく噛むことで分泌される物質

正直、ダイエットは面倒なものが多い。私は運動や筋トレをしない人、したくない人がどれだけ多いかをよく知っています。

でも、よく噛むだけなら、ラクではありませんか。体を動かさずにできるうえ、噛むという行為は、食事の時、誰でもしていることです。その回数を増やすだけなのです。

『日体大教授が教える 「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』(著:岡田隆/講談社)

食欲は脳によって調整されます。そして脳には、摂食中枢と満腹中枢という、食欲にかかわる2つの中枢がある。この2つが、それぞれ「お腹がすいた」と「お腹がいっぱいになった」という信号をキャッチします。

よく噛むと、消化管ホルモンという物質が分泌されます。これが満腹中枢に働き、食欲が抑えられます。同じものを同じ量を食べた場合、よく噛むと、それで満足するのに、あまり噛まないと、もっと食べたいということになってしまう。これはみなさんも経験から、わかるのではないでしょうか。