どんな職場でも、上司が「大変だったね」「大丈夫?」と声をかけてくれたら、それだけで相当ラクになるものです。
僕は何千人もとお話ししてきましたが、ちゃんと評価されていると感じている方は、ほとんどいません。
僕が話を聞いて、「それは頑張りましたね、すごいことですよ」と話すと、皆さんホッとした表情になります。涙を流す方もいる。
その一言で、ようやく自尊心を取り戻せるのでしょう。職場でそういうことが足りなくてつらかったのだろうといつも思います。
「よくやってるぞ」「大変だったな」と言ってもらえればラクになるのに、言ってもらえない。
もちろん、適切に褒めてあげない上司が悪いのですが、責めてもどうなるものでもない。上司も余裕がないんです。社会全体に余裕がないということでしょう。
そうして、真面目で自分に厳しい人ほど、持って行き場のないつらさを抱えることになってしまいます。