筋肉のセンサーが誤作動を起こす

そしてすべての筋肉には、その伸び縮みをコントロールする「筋紡錘(きんぼうすい)」と「腱紡錘」というセンサーが備わっています。

筋紡錘は、筋肉の中にあり、筋肉の伸びすぎを感知するセンサー。

「おっ、今、伸びすぎているぞ!」と筋紡錘が脊髄に知らせると、脊髄が「縮め!」と指令を出し、筋肉がギュッと縮みます。

一方、腱紡錘は筋肉と腱との間にあり、伸びすぎも縮みすぎも、両方感知します。

そして、「縮みすぎているよ!」と脊髄に伝えると、脊髄から「伸ばせ!」という指令が出て、筋肉がゆるみます。

これが、筋肉の伸縮のメカニズムであり、この仕組みのおかげで、私たちは無意識のうちに力を入れたり抜いたりしながら、スムーズに動けているのです。