「置かれた場所で咲きなさい」
「置かれた場所で咲きなさい」という言葉があります。
この言葉は、どんな環境でも最善を尽くし、その環境に順応する努力を惜しまないことの大切さを教えてくれます。
ただ、私はその考え方には全面的には賛成しかねます。
たしかに、どんな場所でも最善を尽くすことは大切ですが、それが「無理をしてでも続けなければならない」という圧力に変わってしまうと、逆に自分を犠牲にしてしまうことになりかねません。
「一度決めたら、やり直さない方がいい」
「始めたからには、やめてはいけない」
そんな思い込みは、子どもたちから挑戦する勇気を奪い、前に進む一歩をためらわせます。だからこそ私は子どもたちに、
「いつでもやめていいよ」
「物事は何度でもやり直せるんだよ」
と伝え続けてきました。
そう思えたほうがきっと、失敗を恐れずにのびのびと挑戦でき、気負いすぎることなくトライ&エラーを重ねることができるはずです。