行き先を金沢にした理由
2024年元旦、能登半島を襲った大地震。
この地震で、私の新潟の実家も大きな被害を受け、帰省中だった私も避難所に身を寄せました。
今もなお復興は道半ばです。
そんな折にいただいた旅の企画。
行き先を金沢にしたいと思いました。
行って、買って、食べて、少しでも復興の応援になればとの思いから、宝塚時代に全国ツアーで訪れた薄い記憶を辿りながら、JTBさんと共に旅のプランを考えました。
ツアーの前夜、まず向かったのは、金沢駅のシンボル「鼓門(つづみもん)」。
能の鼓をモチーフにしたその姿は、写真で見るよりもはるかに大きく、堂々たる風格でした。
金沢駅は、世界で最も美しい駅14駅の1つにも選ばれているそうです。
その奥に広がる「おもてなしドーム」は、なんと3019枚ものガラスで構成されていて、正方形のガラスは1枚もないというこだわりよう。
雨や雪が多い金沢にあって、駅を降りた人に、傘を差しだすおもてなしの心を形にしているのだとか。
なんて美しい発想でしょう。
金沢駅の中には、金箔、加賀友禅、和紙など、いたるところに伝統工芸がちりばめられていました。
そんな加賀百万石文化が息づく金沢。
駅に降り立った瞬間から、楽しい旅の始まりの予感がしました。