写真提供:越乃さん 以下すべて
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第109回は「晴れ女、雨に降られる金沢の旅」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)

前回「万博閉幕まであと少し、人気者になったミャクミャク。異彩を放つ魅力に気づいて」はこちら

晴れ女、雨に降られる金沢の旅

自他共に認める晴れ女です。
なのに、どうしたことでしょう。
その日の天気は、曇りのち雨。

「弁当忘れても傘忘れるな」
金沢にはこんな言葉があるそうで、雨や雪の多い土地だということを、その日初めて知りました。
どうやら金沢が本気を出してきたようです。
晴れ女、まさかの完敗です。

しかし、雨だから楽しめないとかではつまらない。
雨でも楽しまなくては!
ポジティブ思考でゆこおおおぉぉぉぉう!とオスカルさながらの叫びで、「越乃リュウと行く金沢の旅」は今にも降りそうな曇り空の中、幕を開けたのでした。