寝姿勢と呼吸の深い関係

それではみなさんに質問です。

起きているときと、寝ているときで姿勢は変わると思いますか?

『健康寿命が“ぐーっ”とのびる! すごい「睡眠呼吸」』(著:虎谷生央 監修:青木晃/あさ出版)

タテがヨコになるだけだから変わらない。そう思うかもしれませんが、枕やマットレス(または敷布団)の形状や素材によって寝ているときの姿勢は変わります。

さらに、起きているときと重力の向きが変わることで、体にかかる“体圧”も変わります。

体圧とは、体の重さが体のある部分にかかる圧力のことで、起きているときは地面と接している足に体圧がかかっています。

寝ているときは、枕やマットレスと接している頭や背中、腰、お尻などに体圧がかかります。

寝ているときに呼吸が浅くなりがちなのは、姿勢と体圧によって全身運動である呼吸の動きが制限されるからです。

しかも、その状態は寝ているあいだ、ずっと続いています。

みなさんが想像する以上に、寝姿勢は呼吸の質を左右しています。

そしてそれを改善するには、マットレスや枕などの寝具を見直すのが、いちばん早くて確実な方法なのです。