一杯目を飲みながら、悠然とメニューを読む

お店に入る時に一番大切なのは「楽しむ心」です。これからご自身の大事なお金を使って貴重な時間を過ごすのですから、ネガティブな気持ちは邪魔です。店のスタッフの顔を見ながら、満面の笑みで「こんばんは」と言って入りましょう。

50代は立派な大人。変にへりくだったり、おずおずする必要はありません。まずは笑顔でお店側に「私はただただ、食事を楽しみに来たんですよ。悪口を書きに来たわけじゃないですよ」と意思表示をするのです。お店だって、初めての客に対しては緊張していますから、ファーストインプレッションは大切にしましょう。

さあ、ここからはあなたが主役の時間です。まずは飲み物の注文を。昼間の嫌なことは最初のビールで洗い流しましょう。素敵なことがあったなら、ひとりで乾杯するのもいいでしょう。食べ物のオーダーは焦る必要はありません。お酒を飲みながらじっくりとメニューを見て、ご自身の心と会話して、食べたいものを注文すればいいのです。わからなければ、お店の人に遠慮なく聞いてください。

「こちらの名物はなんですか?」とか、「これだけは食べておくべき、というメニューはありますか?」といった質問は私もよくします。「あなたの一番好きな料理は何ですか?」とサービススタッフに聞くのも、常套手段なので覚えておいてください。ただ、おじさんが若い女性スタッフに問う時には注意が必要ですが。