中国には絶対に真似できない日本製ファスナーのすごさ
世界トップシェアを誇るファスナーメーカーYKK
日本製のファスナーは世界一。そんな話を聞いたことがある人もいるでしょう。日本企業のYKKは、ファスナー業界において国内外トップシェアをキープし続けています。売り上げシェアは、日本においては95%、海外においては45%と圧倒的です。YKKのファスナーは「開け閉めがスムーズ」「壊れにくい」と評判で、不良率は0.01%未満と非常に低い。そのため、世界中のアパレル企業などから信頼されています。
近年は、生産数を見ると中国企業が猛烈に追い上げてきていますが、YKKと中国企業の技術力には、天と地ほどの差があります。
たとえば、精密加工技術。YKKはミクロン単位の金型加工や成形技術を、長年かけて蓄積していきました。そのおかげで、YKKのファスナーはとてもスムーズに開け閉めができます。エレメント(務歯<むし>)同士のかみ合わせの滑らかさと安定性において、YKKは大きな強みを持っているのです。
開け閉めしにくいファスナーは、この精密性にバラつきがあります。引き上げたときに引っかかり音が鳴るファスナーがありますが、それは精密性に欠けていて滑りが悪いからなんです。