100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第110回は「『エリザベート』30年と黒いドレスコード」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
『エリザベート』との出会い
ミュージカル『エリザベート』。
1996年の雪組による日本初演から、来年で30周年を迎えます。
30年前『エリザベート』という未知のミュージカルに出会ったときの衝撃は今でも忘れられません。
音楽とその世界観に圧倒され、1幕の幕が降りた時には鳥肌が立つという初めての経験をしました。
あれから30年。
『エリザベート』は再演を重ね、今や宝塚を代表する作品となりました。
年月を経ても、心を奪われた初演のあの感動は色褪せません。
