「ほのめかし」に注意
Aさんは、同僚に貸した本がなかなか返ってこないことを気にしていましたが、「早く返して」とは言いづらく、困っていました。
「もしかすると、借りたことを忘れたのかもしれない」と思ったAさんは、軽く話題に出して同僚に思い出させる作戦を取ることにしました。
思案した挙げ句、「この前貸した本だけど、まあ、急いで返してくれなくてもいいんだけどね」と言ったのです。
すると相手は言葉通りに受け取り、結局、1年経っても戻ってきませんでした。
あまりにも遠回し過ぎて、相手には意図が伝わらなかったのですね。
このような「ほのめかし」は、一般的な間接的要求表現からかけ離れており、しかも逆説的であるため、意図が正しく伝わる見込みは薄いようです。
※本稿は、『なぜ、あなたの話し方は誤解されるのか~意図を正しく伝えるためのメタ認知』(大和書房)の一部を再編集したものです。
『なぜ、あなたの話し方は誤解されるのか~意図を正しく伝えるためのメタ認知』(著:三宮真智子/大和書房)
心の特性や脳の働きを理解することは、より良いコミュニケーションへの近道!
口下手で「誤解されやすい人」はもとより、「もっと、わかりやすく伝えられるようになりたい」という向上心のある人まで、コミュ力を上げられる一冊です。





