“食材のために”作りたくない

毎日買い物に行くのには理由がもうひとつあって、冷蔵庫に残っている野菜のために料理を作りたくないからです。その日の食事は、その日の自分や家族のからだの状態に合ったものを作りたい。

まとめ買いをしていろんなものが冷蔵庫の中にあると、「かさばるキャベツを先に使わなきゃ」とか「豚肉は今日食べてしまいましょう。そうしないと悪くなる」とか、どうしても“食材のために”料理を作ることになります。同じ理由で、安売りだからといって食品を買うこともしません。

『本当に大事なことはほんの少し~料理も人生も、すべてシンプルに考える生活術』(著:ウー・ウェン/大和書房)

家庭料理は健康を作るもの。健康のためにそのときに食べたいもの、そのときにからだが必要としているものを食べるのが、家のごはんのあるべき姿です。

残り野菜のために献立を決めるのでは、家庭料理の素晴らしさが半減してしまいます。