小さな心の状態の変化も、見逃さずに意識する
これは他の人からは分からない部分ですが、例えば、「人に優しくできること」や「周りのことを少し気遣える余裕があること」などは、心が安定し、脳が正常に働いている証拠です。
「昨日は少しイライラしたけれど、今日は職場の同僚に笑顔で挨拶できた」というような、小さな心の状態の変化も、見逃さずに意識しましょう。
また、「趣味に没頭できた」「読書が楽しめた」というように、ポジティブな行動ができたことも、良い状態の証拠です。これらの心の状態こそが、秋冬の漠然とした不安から自分を守るための、最強の自己防衛策となり得るのです。
この「良い感じ」を客観視するために、簡単な記録をお勧めします。日々の手帳やメモに、睡眠時間と体温、そしてその日の「心の余裕度を3段階で」メモするだけでも、自分の不調の傾向が分かります。
「なんとなく疲れている」ではなく、「体温が平熱より0.2度低く、心の余裕がレベル1になっているから、今日は早めに休もう」と、具体的な行動に繋げられるのです。
「良い感じの自分」を定義して知っておく。
この作業が、日々の体調や感情を「良い感じになれるようにコントロールしていく」ための確かな基準となります。漠然とした不安に飲み込まれないためにも、自分の特徴と向き合い、「私にとっての調子の良い状態」を具体的に知っておくことが、秋冬を健やかに過ごすための鍵となるでしょう。

