野宮 エストロゲンの量が減ると、生活習慣病や骨粗しょう症になりやすいらしいから、私はサプリメントで補ってる。

清水 女性ホルモンの減少って、なんとなく自分でわかるの。補充のためのパッチがあって、いまはそれをお腹に貼ってるんだけど、おじいさんになっていくのを食い止められている感じはするよ。

スー ちゃんとおばあさんになっていける、と。

清水 ただ、いつまで貼り続ければいいんだろう、というのがいまの悩み。

スー 更年期に関する情報って、これからその時期を迎える40代が一番知っておきたいことじゃないですか。だから、今日聞いたお話はすごく興味深いです。

野宮 こういう話って、意外と女性同士でも話さなかったりするからね。私の経験をスーさん世代に伝えたい。軽やかに更年期を乗り越えられたほうがいいから。

ファッションの切り替えが難しい時代

スー ちなみに、私が最近、年齢とともに弱まってきてるなあと思うのが「執着筋」です。

清水 なにかに執着する力ってこと?

スー そうです。昔はあったはずの悔しがる気持ちがかなり減りました。いろいろな願望もなくなって、気づいたら全身ユニクロだったりします。一方で、この一億総カジュアル時代が私たち40代に突きつけている課題は多いと思うんです。

清水 世代に服装の差がなくなってきたわけだ。

スー いまや30~40代をターゲットにしていたはずの『VERY』まで、ユニクロの特集を組んでる。うっかりしていると、40代が10代と同じ格好をすることになりかねないんですけど、これがけっこう厳しい。リラックスモードの「抜け感」とかって、結局は若さとセットの魅力じゃないですか。

野宮 大人の女性が「抜け感」をうまく演出できないと、残念な感じになるからね。

スー ただの「みすぼらし感」ですよ。