右から、清水ミチコさん、野宮真貴さん、ジェーン・スーさん(撮影:大河内禎)
『婦人公論』の連載でおなじみのジェーン・スーさんと、ファッションアイコンとして圧倒的な存在感を放つ野宮真貴さんは、なんとかつての仕事相手。今年、ともに還暦を迎えた清水ミチコさんと野宮さんに、大人の女性として楽しく生きるヒントをスーさんが尋ねます(撮影=大河内禎)

前編よりつづく>

誰にとっても、体の変化は未知の体験

野宮 私にとって大きな松明のひとりの雪村いづみさんも、楽屋では超ミニのワンピースを着てらした。

清水 憧れるね。それにしても、ずっとスタイルを維持できているのが羨ましい。

スー 私は、過去最高体重を更新し続けてますけどね……。まさか自分が池中玄太になるとは。

清水 それは言い過ぎでしょ。

スー いやいや、FMヨコハマの周波数くらいまではいったことありますから(笑)。ただ最近は、自尊感情が高まり過ぎて、「この体重のわりにはイケてるんじゃない?」という「自分がデブに見えない魔法」にかかってるんです。

清水 体重のことはどこまで肯定していいかわからないけど、自尊心を高めるのはいいことだよ。

スー 以前は自分のこと、あまり好きじゃなかったんです。でも歳を取るうちに、そんなふうに生きていくのはイヤだなと思うようになって。謙遜し過ぎる人も、場の空気を乱すような気がしますしね。

清水 そうだね。自尊心が低い人は損をしがちだと思う。いずれ自滅しちゃいそうに見える。

スー どんなところでもフットワーク軽く入っていける人のほうが、仕事の声もかかりやすいし、友達も増えると思うんです。なので、自尊感情を高める練習を地道に続けた結果、こうなりました。(笑)