ゆっくり自分の気持ちと向き合って
そしてある程度の心の整理ができたら、早めに別の推しを見つけることをすすめたいですね。
いまは「もうこんなに夢中になれる存在は現れないだろう」と思うかもしれませんが、それは、これまで心の中が彼女でいっぱいだったからです。気持ちを整理していくうちに余白ができて、時間が経つとまた違う魅力的な存在に出会えることもあります。
推しを探すぞ! と意気込む必要はないけれど、応援できるような存在がいないか、日頃から意識してみませんか。
最初は気が乗らなくても、少しずつでも「楽しい」と思えるものを増やしていくことが大切です。
いつか「あのときは全力で推してたなぁ」と笑って振り返る日がきます。それまでは、ゆっくり自分の気持ちと向き合いながら、新しい楽しみを見つけていってください。
※本稿は、『喪失感の壁-きもち次第で何があっても大丈夫』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『喪失感の壁-きもち次第で何があっても大丈夫』(著:和田秀樹/中央公論新社)
本書では「若い頃のように身体が動かなくなった」「周囲の環境が変わってしまった」といった身近なものから、「二度と戻らない物事への後悔」「死」など人生を変えるような大きな出来事まで、相談事例を多く交えながら、さまざまな喪失感とどう向き合い、どう乗り越えていくかの具体的なヒントを紹介。
あなたの喪失感や不安をやわらげ、前向きな気づきを与える処方箋のような一冊。





