「肝臓を守る食べ方」5つのポイント

肝臓のケアは特別な食事ではなく、毎日の小さな積み重ねから始まります。特に“栄養を入れて動かす”ことが大切。ここでは、食事の中で意識したい5つのポイントをご紹介します。

<1>たんぱく質を毎食しっかり

肝臓はたんぱく質でできています。肉・魚・卵・大豆製品などを一食に2品は入れることを意識しましょう。「たんぱく質をしっかり摂ると、代謝が上がり、肝臓の再生力も高まります」。特に朝食でのたんぱく質は重要です。

たとえば「納豆ご飯+卵+味噌汁」などは、その意味で理想的な組み合わせと言えるでしょう。

<2>鉄・亜鉛・ビタミンB群を意識的に

鉄は酸素を運び、肝臓でのエネルギーの産生を助けます。亜鉛はたんぱく質の合成を促し、肝臓の細胞の修復をサポートします。ビタミンB群(B6・B12・葉酸・ナイアシンなど)は代謝を整える潤滑油のような存在。

おすすめの食材は、しじみ・レバー・赤身肉・納豆・卵・ナッツ類など。「しじみの味噌汁+玄米+焼き魚」という組み合わせは、肝臓ケアの定番です。

<3>良質な脂質をとる

脂肪を避けすぎるのはNG。肝臓では脂質の代謝も担っており、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を含む青魚や亜麻仁油を意識して摂ることで、炎症を抑え肝臓を守ります。

<4>抗酸化ビタミンで“さびない肝臓”に

エストロゲンが減ると酸化ストレスが高まるため、ビタミンC・Eが不可欠です。ブロッコリー、ピーマン、キウイ、ナッツ類など、色鮮やかな食材を積極的に。

<5>「糖」との付き合い方を見直す

白砂糖や清涼飲料水、さらに果物の摂りすぎは、肝臓に脂肪をためる最大の要因となります。甘いものは「日中の食後に少量」を心がけましょう。特に果物好きの方は要注意です。