ドラマを見て「最も衝撃を受けたキャラ」は…

実際のドラマを見たとき、もっとも驚いたキャラクターは、岡山天音さん演じる恋川春町ですね。

岡山さんは春町のセリフを、あえて昔の映画のような、古くさい言いまわしにしていました。それによって”乾いた偏屈さ”のようなものを演出していらっしゃったのだと思います。

(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

とはいえ、春町先生は基本的に真面目。正直なところ「このままドラマが進んでいって大丈夫かな」と最初は思ったんですが…。これはもう本当に岡山さんに負けましたね。

特に衝撃だったのが、春町のふんどし踊り。「ここはおどけて入ってくるだろう」と思ったのに、彼はめちゃくちゃ“クソ真面目”に踊る(笑)。

多少照れるのでは、と思いがちですが、でも春町は武士。だったら確かにこうなるのかって。私自身まったく想像していなかったけれども、実際に見て「なるほど」と納得させられました。

ドラマ内の彼は、切腹しながら豆腐の入った桶に頭を突っ込んで最期を迎えるわけですが、その背景として、春町先生は「戯作者」と「武士」という二つの自分を一つの身の中にガッツリ立てていた、という事情があります。

なのに「ふんどしの春町」で終わってしまっては「武家の春町はどこ行った」となることに気付き…。制作統括の藤並英樹さんに相談したら「じゃあ、豆腐の角に頭をぶつけたらいいんじゃないですか?」って。

その結果、武家の部分は切腹で、戯作者の方は豆腐の角で、というハイブリッドなラストシーンになりました。

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大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~

【NHK公式サイトより】
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物〈蔦重〉こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。笑いと涙と謎に満ちた〈痛快〉エンターテインメントドラマ!

【キャスト】
横浜流星/安田顕/小芝風花/岡山天音/寛一郎/市原隼人/片岡愛之助/高橋克実/里見浩太朗/渡辺謙 

【作】
森下佳子

【放送予定】
[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分
[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分
[BSP4K]日曜 午後0時15分/ (再放送)日曜 午後6時00分