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日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物“蔦重”こと蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』（NHK総合、日曜午後8時ほか）。ドラマが展開していく中、江戸時代の暮らしや社会について、あらためて関心が集まっています。一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生がドラマをもとに深く解説するのが本連載。今回は「三人の権勢者」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし！

治済の“ラスボス”感に畏怖

前回、源内生存の噂を広めることで、治済をおびき寄せる策を展開した定信たち。

しかし治済に感づかれた結果、逆に毒入り饅頭でやられてしまい、間者の大崎も殺されてしまいました。

その手は蔦重にもおよび、治済の“ラスボス”感にあらためて畏怖するとともに、果たしてあと2回で完結するのか、この先が不安な一方、楽しみでしかたないですが…。

今回は、治済と同じ時代に君臨していた“怪人”を紹介したいと思います。