家斉の愛妾となり、大奥の支持を取り付けたお美代の方

お美代の方は、その後、将軍家斉の愛妾となり、三人の姫を産みます。

このうち溶姫は加賀藩主前田斉泰、末姫は安芸国広島藩主浅野斉粛へ嫁入りしました。東京大学の赤門が建てられたのは、溶姫の婚儀に際してのことです。

家斉にねだって、実父の日啓が住職を務める千葉県市川市の智泉院を将軍家の“御祈祷所”とし、その上で日常では外出を許されない大奥の女中たちを、智泉院にお参りに赴くように仕向けました(大奥の女性が外出を許されるのは、仏事のみ)。

このとき、噂によれば、智泉院には若いイケメン僧侶が揃えられ、大奥女中たちは夢中になったとか。僧侶たちと大奥の女性の密会・遊興は次第にエスカレートし、問題視されるようになりました。

それでも、お美代の方は大奥全体の支持を取り付けることに成功し、それは清茂の権勢を支える大きな要因になっていたのです。

以上、徳川家斉の治世には、治済以外にもこうした「怪人」がいた、というお話でした。

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大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜

【放送予定】2025年1月~

【作】森下佳子

【主演】横浜流星(蔦屋重三郎 役)

【制作統括】藤並英樹 【プロデューサー】石村将太、松田恭典 【演出】大原 拓、深川貴志

【放送予定】[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分 [BSP4K]日曜 午後0時15分