ストーカーと毒親に共通するもの
では、これらに共通するものとは何でしょう。一つは「一方的」であるということです。ストーカーはその対象に対して、毒親は子供に対して「愛」を抱いていると感じているはずです。しかし、ストーカーの対象となった人間が、ストーカーに対して愛は抱きません。子が毒親に対して愛は抱けません。
毒親の場合はもっと複雑で、「愛」だと思おうとして苦しむケースもあるのですが、本来の「愛」ではありません。両者とも一方的である点では非常に似通っています。
ただ、本来の「愛」には相互性があるはずです。愛を与えられたものは、相手を愛するようになる。一方的なものではないはずです。
そうすると、そこにあるのは何なのでしょうか。なぜ、ストーカーや毒親は相手に本当の「愛」を与えられないのでしょうか?
それは「執着」が原因です。ストーカーや毒親が、相手に対して持つ感情は「愛」ではなく「執着」なのです。
