マイヤ滝沢店のケース
岩手県大船渡市に本社を置くマイヤの滝沢店(岩手県滝沢市)は、毎週木曜の午後、認知症の人を対象にした「スローショッピング」を催している。
認知症サポーターの講習を受けたパートナー十数人が手助けメンバーとして登録されており、来店客の買い物に付き添い、必要なときに手を差し伸べる。レジも客のペースに合わせて精算できる。
付き添いの家族はほかの参加者の家族と交流したり、介護の相談をしたりしながら、買い物が終わるのを待つ。
スローショッピングは、地元の開業医がマイヤの会長と社長にかけ合って実現した。認知症の患者から「レジで後ろの客にせかされた」「家族から『迷惑だから行かないで』と言われた」といった話を聞いたのがきっかけだったという。店は毎週木曜午後の数時間、スローレジも実施している。