自信があるならアピールを

スピリチュアルな視点というのは、時に観念的なものだと誤解されます。ですが、本来はロジカルに物事をとらえたうえで、心の部分に働きかけるのがスピリチュアルの本質なのです。

今回のケースで言えば、「納得できない」「モヤモヤする」というだけでは観念的。まず仕事というものをロジカルにとらえ、現状分析をする。そして自らの義務を果たし、職場での存在感を示してこそ、周囲を心から納得させることができるというもの。そうすれば時給アップを要求しても、波風は立たないでしょう。

裏を返せば、自分が本当にきちんと仕事をしている、利益アップに貢献しているという自信がなければ、うかつに要求はできないということでもあるのです。

なお、もしもAを選んでうまくいかなかった場合は、戦略的にBを使うという手があります。仕事をこなし、作業の見える化を提案して利益アップにも貢献した。満を持して交渉したのに時給が上がらないとなれば、次はペースダウンするか、ストライキです。

もし本当に仕事ができていれば、きっと「時給を上げますから、これまで通り働いてください」と言われるはず。これもまた、自分の仕事ぶりに自信がなければできないことですね。損をしたくないから仕事のペースを落とすのとは、わけが違います。

いずれにしても、自らを厳しく律し、客観的に見られるかどうかが重要です。そういう意味で、今回のケースの場合、客観的とは言えないかもしれません。「周囲を見回したらサボっている人が目につく」ぐらいでは、まだまだ。戦略的な交渉ができるぐらいまで、時間をかけて、自分の存在感を増していくことが必要でしょう。

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