(3)「資産形成」でさらなる余裕
(1)(2)の数字に、「ほったらかし投資」でさらに補強をします。
55歳から70歳までiDeCoとNISAに合わせて月5万円を積み立て投資するとします(65歳以上はNISAのみ)。15年間の投資額は900万円(5万円×12カ月×15年)になりますが、その間、5%で運用できたとすると、資産は1300万円を超えます。
また、これよりは小さい額になりますが、節税効果もあり、iDeCoで月2万円×10年間投資するだけで節税額が72万円になります(所得税20%の場合)。
「5%運用できたら」のタラレバ話ですが、500万円近い差になります。
また(3)に関して、「今さら投資をやっても……」という方もいますが、長期投資は最低でも「10年」、基本は「20年」を目安に推奨します。
55歳から始めても20年は75歳、60歳から始めても80歳です。老後は長く、そのあとに取り崩すことを考えると、十分時間があるといえます。
3つのお金のそれぞれのパーツの中身をよく知り、自分の状況や自分の時間の使い方、やりたいことなどを十分に考えて、有意義に使えるようにしたいものです。
※本稿は、『これだけ差がつく!老後のお金 55歳から15年で2500万円をつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『これだけ差がつく!老後のお金 55歳から15年で2500万円をつくる』(著:首藤由之/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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