「ほんまかいな!って」

そして脚本の森下佳子さんがこのラストにしようと決意した経緯については、弊サイトのインタビューを通じ、以下のように明かしていらっしゃいました。

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そもそも臨終の様子は、蔦重の墓碑へ宿屋飯盛が書き残しています。そこに描かれていた“死に様”っていうんですか? それがとにかく面白くて。

蔦重本人が「俺は今日の昼に死ぬ」「拍子木が合図」と言ったと。それで死ぬ前に店のことやら言伝やら、後のことをし終えて正午を迎えた。でもなかなかお迎えが来ない。

結局夕方まで生きていて照れ臭そうに笑った、とか書いてあるんですね。

そのお話を知った瞬間、もうね、ほんまかいな!って(笑)。

そしてとにかく「そのラストに向かって走ろう」と決意しました。あの人たちのことだから、これも戯作かもしれませんが(笑)。

https://fujinkoron.jp/articles/-/19994

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つまり、最終回のこのラストシーンのために、1年間、オープニングにて拍子木の音を響かせていたことが分かります。まさに「森下脚本おそるべし」!

大河ドラマ第64作となる『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった、”蔦重”こと蔦屋重三郎が主人公。

蔦重を演じるのは、NHKドラマ初出演となる横浜流星さん。脚本は、連続テレビ小説『ごちそうさん』大河ドラマ『おんな城主 直虎』などを手掛けた森下佳子さん。

さらに語りは、蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として、綾瀬はるかさんが担当した。

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本郷和人先生が同行!<歴史の舞台をたどる旅>

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