調査の結果は…

調査の結果は、白ご飯の血糖値のピーク値は60mg/dL、つぶ餡は45mg/dL、こし餡は35mg/dL。白ご飯より25mg/dLもピーク値が低かったのです。

α-グルコシダーゼ阻害薬という糖尿病治療薬の血糖抑制作用は、だいたい20~40mg/dL。こし餡の和菓子を1個食べても、血糖値はゆるやかに上がる程度で、場合によっては糖尿病治療薬と同程度の血糖値上昇抑制効果を期待できます。

『最新科学でわかった 老けない食べ方の新常識: 糖化博士が教える若返り46のコツ』(著:八木雅之/三笠書房)

なお、α-グルコシダーゼ阻害とは、小腸の酵素「α-グルコシダーゼ」の働きを抑えることで、でんぷんや二糖類などの糖質の分解と吸収を遅らせ、食後の急激な血糖値上昇を防ぐ作用のことです。

私たちは和菓子の老舗、虎屋さんとの共同研究で羊羹を食べた後の血糖変化を調べる試験をしました。ちなみに、和菓子の中でも羊羹は、餡(小豆を砂糖で煮たもの)と寒天が主原料で、携帯にも適しています。最近は、一口サイズの羊羹(小形羊羹)を手軽に購入できます。休憩時に飴玉やスナックを口に入れるよりも、一口サイズの羊羹を食べたほうが血糖値の上昇が小さく、老化予防には役立つのです。

さらに、もう一つ、おもしろい研究結果があります。砂糖を加える前の「生餡」より、砂糖と熱を加えて攪拌してできた餡のほうが、α-グルコシダーゼ阻害作用が強いという結果が出ました。