『武功夜話』は信頼できる?

これらの活躍を見る限りでは、秀長は若い頃から武将としての才能をいかんなく発揮していたといえます。しかし、これらの出典が『武功夜話』であることに注意が必要です。

『武功夜話』は昭和34(1959)年に発見された比較的新しい史料ですが、史料としては信憑性が低いとされ、偽書ではないかという説もあります。

(写真提供:Photo AC)

『武功夜話』が信頼できる史料ではない以上、秀長のこれらの活躍も“伝説”として見るべきでしょう。温厚で優秀だという秀長の戦国武将としての真価は、やはり信憑性が高い確かな史料で問われるべきですね。

※本稿は、『図解 豊臣秀長』(興陽館)の一部を再編集したものです。

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図解 豊臣秀長』(監修:本郷和人/興陽館)

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