クリスマスの訪れを感じるあの声

街のBGMも、テレビやラジオからも、気づけば必ず流れてくるこの曲。

私にとってクリスマスの訪れを知らせてくれるのは、ツリーやショーウィンドウの飾りより、達郎さんのこの歌声です。

名曲というのは、こうして人の心に住みついていくものだと、達郎さんから教えられている気がします。同じくイルカさんからも教えられました。

信頼を裏切らない安心感。

日本のクリスマス自体が、そもそも更新を求めてないのかもしれません。

これはもう信頼関係です。

変わらない一曲を、「お待たせしました」とばかりに差し出す誠実さです。

そんな立派な言い訳を重ねながら、新曲を覚える脳の容量が足りない私は、今年も堂々とアップデートを拒否しています。

東京宝塚劇場のクリスマスツリー。今年は宙組カラーです。

そしてまたこの季節がやってきました。

アップデートされないクリスマス・イブです。

日本のクリスマスを何十年も一曲で支配している山下達郎さんに敬意を表し、十何年も歌わせていただいたおかげで、少しは上手になってきた

♪雨は夜更け過ぎに~

を、今年も確信犯の顔をして歌いあげます。


メリークリスマス。

そして来年もきっと、アップデートされないまま、

♪雨は夜更け過ぎに~

から始まる夜を迎えることでしょう。

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