初の料理本に家族が結集
私が最初に出した自分の料理本のデザインは和田さんが担当して、挿絵は息子たちが描いてくれました。一九八六年の『平野レミ・料理大会』(講談社)です。家のキッチンで撮影して、私が使っている料理道具や調味料の紹介やエッセーも入れました。
トマトソースを一度にたくさん作って冷凍して、ラタトゥイユやリゾットなどいろんな料理に使ったり、ローストビーフを作ったフライパンの残った肉汁でしそチャーハンを作ったり。一見豪華ふうのおもてなし料理から、ご飯のお供になるふりかけまで、我が家の味を紹介しました。
『平野レミ・料理大会』(著:平野レミ/講談社)画像は著者提供
<専門家以外の料理本も珍しければ、ライフスタイルを紹介する形も新鮮だった。冷凍活用術など暮らしに即した内容が話題になり、同じような形の料理本が増えた>
本になるから分量は量ったけれど、毎日手早く作るにはカンが頼り。本に出ている分量はとりあえずの目安と考えて、本をヒントに自分や家族の好みの味を見つけるのも楽しい。その日の調子で味も微妙に違う。シュフの料理はそれでいいと思います。