次回はどうか……
これはあくまで想像だが、雑誌制作の過程で、表紙の見出しはコレでいこうとか、今週の巻頭グラビアはアレでいこうとか、編集会議的なものがあるはずだ。そして、「チュートリアル徳井、**を裏切り合コン三昧!」の記事は何ページ目にもってきて、こういう内容にしよう、というような話し合いが絶対あったはずなのだ。
その際、おそらく何十枚も撮ったであろう写真の中からどれを採用するか、複数の人間で吟味し、決定したはずなのだ。何十枚の写真を、複数の人間でよくよく見ても誰一人私に気付かない……。
この存在感のなさ。限りなく透明に近い上田。『ウォーリーをさがせ!』より、『上田をさがせ!』という本でも出版したほうが、難易度も高くて長時間楽しめるんじゃないだろうか?
その日、徳井と河本から電話がかかってきた。口々に「上田さんは汚い」と。「なんらかの圧力をかけて、自分の顔に目線入れてもらったでしょう」と。
目線を入れさせる力など私にあるはずもないし、そもそも目線を入れさせる力って何? もしそんな力があるんなら、記事を掲載させない、もしくは自分が写ってない写真にしてくれ、という方向にもっていくんじゃないだろうか?
むしろ、一番力がないからこそ、顔さえ載せてもらえないし、記事本文でも一切触れてもらえないのだ。
徳井と河本に責められている間、自分の肛門を目一杯開いている状態を全世界に配信されるくらい恥ずかしかった。
芸能人がこれだけ写真週刊誌に戦々恐々としている中、私くらいではないだろうか。写真週刊誌に載りたい、と思う芸能人は。
写真週刊誌さん、次回はどうか顔を載せてください! お願いします!
※本稿は、『経験 この10年くらいのこと』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。
『経験 この10年くらいのこと』(著:上田晋也/ポプラ社)
くりぃむしちゅー上田晋也さんが40代の頃を振り返った、初の書き下ろしエッセイ。
「桃太郎」「浦島太郎」「鶴の恩返し」の昔話にも、突っ込み!
亀梨和也さんとの特別対談も収録!





