炎症には「敵をやっつけてくれ、傷を治す」といういい面がある

炎症とのつきあい方で大切なのは「バランス」です。

炎症を完全になくせばいいのではと考えた人もいるかもしれませんが、炎症があることで、人間の体は健康を保てるという面もあります。

『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』(著:吉森保/日経BP)

もし体内から炎症がまったくなくなれば、どうなるでしょうか。

傷が治らなくなったり、感染症にかかりやすくなったりします。

ケガや感染症など、はっきりした原因があって起きる一時的な反応である急性炎症は、役目を果たすと、おとなしく引き下がります。そのため、炎症は私たちを守るために必要なものです。

炎症がない体内では、細菌やウイルスが「やったー、誰にもとめられないぞ」と自由に動き回ってしまいます。

理想的なのは、必要なときだけ適切に炎症が起き、役目を終えたら速やかに収まることです。

炎症が「必要なときだけ活動、あとはしっかり休憩」というリズムで機能するのが理想的です。