総合診療医を名乗る医者はたった2%

健康寿命を延ばすという意味でも、医療費を抑えるという意味でも、総合診療への転換が急務であることは火を見るより明らかです。

ところが現実には、総合診療医と名乗っている(きちんとした総合診療のトレーニングを受けている人はほとんどいませんが)医者は、医師全体のたった2%程度しかいません。研修医たちがさまざまな診療科をめぐることを義務付けた「新臨床研修制度」の導入など、かたちの上では専門分化型の医療から総合診療型の医療への移行の方向性は一応打ち出されてはいますが、総合診療ができる医者は育っていません。

(写真提供:Photo AC)

そもそもいろいろな診療科で学んだとしてもそれは臓器別診療の単なる足し算でしかなく、患者さんを全人的に診る総合診療とは別ものだからです。

いろいろな科を回って研修を受ければ総合診療医になれるわけではなく、総合診療医には総合診療のトレーニングが必要です。