同じ役同士の間に散る火花
そして稽古場では、ときどき不思議な時間が流れます。
同じ役同士の間に、静かに火花が散る瞬間です。
競ってるつもりも、比べているつもりもない。
それなのに互いの存在を一瞬で察知し、空気がピンと張り詰めます。
譲らない。
でも、奪わない。
前に出るでもなく、引くでもなく。
ただそこに立つことで、「自分は、こういう男役です」と無言で名刺交換をしているような時間です。
経験も、立場も、組も違う、異文化交流フェス。
気づけば、こちらが息を詰めて見守っています。
稽古場は時々こうして、言葉を失うほど熱くなります。
