レミさんの料理哲学や家族への愛情が伝わるお話をご紹介!(写真提供:レミックス)

2026年2月5日の『徹子の部屋』に平野レミと和田唱さんが登場。親子でのテレビ初共演をはたします。そこで今回、平野さんが自らの子育てについて語った記事を再配信いたします。

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料理愛好家でシャンソン歌手の平野レミさん。レミさんはご主人のイラストレーター・和田誠さんとのあいだで、二人の息子さんに恵まれました。料理に、子育てに、と奔走されていたころの思い出を書いた本『おいしい子育て』から、レミさんの料理哲学や家族への愛情が伝わるお話を紹介します。

家や家具をわが子のように愛している大工さんの話

うちには保存食品を入れておく大きな収納戸棚があります。その扉がギシギシいうようになりました。ギシギシがどんどんひどくなるので、近所の工務店に電話をしました。

修理にきた大工さんは、扉をさすりながら、「年とったんだなあ」といたわるように言って、かんなでていねいに板を削り始めます。

「扉も年をとると、だんだん下がってくるんですよ。人間の皮膚や筋肉がたるんでくるのと同じです。無理して使ってるとかわいそうだ。この扉は早く手当てしてもらって幸せですよ」。

それからこんなふうに言いました。「ギシギシいうのは、つらいよ、苦しいよっていう合図なんです。ちゃんと聞いてあげてください」。

この大工さんは、家や家具をわが子のように愛しているのですね。子育て真っ最中の私には、大工さんの言葉が、子どもの合図を聞いてやってほしい、と言っているようにも聞こえて、心にジーンとしみました。