やっと時代が私においついてきた
それに。推しぬい。ぬい活。
ある日、手芸屋さんで、こう書かれたポップを見た時の私の驚き……ちょっと、凄かったです。
「え、何、何? “推し”って、何だかよく判らないけれど、今、やたらとはやっている奴だよね?(私は、IT関係にもの凄く疎く……というか、スマホは未だに電話をかける以外のことに使っていない、パソコンは原稿を書く為の文房具です。だから、SNSとかユーチューブとか動画配信とか、まったく判らないし……友達に見せてもらった奴以外、自分では見たことない。なので、最近の時代の流れに……とっても疎いです。まったく判らないって言ってもいいと思う。)……そこに……ぬいさん……? 推しぬいって何、ぬい活って何」
その前に。
多分……その……ぬいぐるみのことを“ぬい”って略して、“ぬいさん”って呼んでいるのって……私が始めた……というか……私しか使っていない言葉じゃ、なかったのか? その、“ぬい”が。一般に使われている、普通の言葉になってしまったのか?
え、何で、いつ?
ちょっと呆然としてしまいました。
そんで、ちょっと。口はばったいにも程があるっていうか、いい加減にしろよって言われるかも知れませんが、思ってしまいました。
ぬいぐるみがここまで認知されている。こんな世界。
ああ、やっと。
やっと、時代が、私においついてきてくれたんだ……。(何てね。)
あと。もうひとつ、これに驚いてしまうのは、ある意味男女差別になってしまうのかも知れませんが……。
私が旦那と結婚した頃は、男性で、ぬいぐるみが好きなひとって、そもそも、存在自体が社会にあんまり許容されていませんでした。
私は、女性で。しかも、デビュー当時はまだ高校生で、つまる処、“子供”で。
昭和の頃には、“女子供”って言葉がありました。これ、はっきり、蔑称だったと思います。……まあ、その、女と子供は、一般的な“大人”に対して、一段劣っている存在だってことになっていて、だから一括して、“女子供”ね。(いや、そんな意識、あるいは当時の男性にはなかったのかも知れませんが……時代の気分というものが、そうだったんだよねー。)
という訳で、私がぬいさんを連れて歩いていても、ぬいさんと写真を撮っても、ぬいさんと一緒に旅行しても、これは“社会”の許容範囲だったんですよね。だって当時の私、どこからどう見ても、立派な“女子供”でしたから。(ちなみに。あの頃、子供の保護者の会って、“父兄会”って呼ばれていたんですよね。いや、どう考えても、あの当時子供の養育をしているのは、圧倒的に母親だったと思うのですが、というか、殆ど母親オンリーだったと思うのですが、それでも、保護者の会は、“父兄会”。子供の保護者は“父兄”。“母”、いなくて、父と兄なんですね。これ……すっごく変だと思うんですが……でも、確かに、こういう感覚が、社会全体にあったと思います。)そして、そのあと、結婚したんですが……結婚……いや、その前、付き合いだした頃から、うちの旦那は、ぬいさんを許容してくれるひとでした。(いや、そうじゃなきゃ、そもそも結婚していないか。)
