将棋界をめぐる最近のニュースで、「いよいよ〈女性棋士〉の誕生か」と聞いて、「〈女流棋士〉はもういるのに?」と疑問を持った方もいるかもしれません。
将棋界で対局している女性は、〈女流棋士〉と呼ばれ、研修会に入って女流棋士2級の資格を得てプロになります。一方、〈棋士〉は奨励会という養成機関で一定の成績を収め四段の資格を得てプロになるので、まったくルートが違います。
また奨励会には厳しい年齢制限が複数あり(主なものは、奨励会に在籍する間に「満21歳の誕生日までに初段」「満26歳の誕生日を含む三段リーグ終了までに四段」など)、これまで〈棋士〉になった女性――つまり〈女性棋士〉はまだ不在なのです。
しかし、実力があればさまざまなルートから棋士になる道があってもいいのではないか――という議論が進みはじめました。新任理事の一人である瀬川晶司さんがアマチュアから編入試験を受けて棋士になったこともその一つ。
そんな背景から、女流棋士が白玲のタイトルを通算5期獲得するか、公式戦で10勝以上、かつ勝率6割5分以上の結果を収めた後に棋士編入試験を受けて合格することで棋士になる制度などが整ってきたのです。