年金と生活保護の役割
ところが障がいもなく、年齢も若いものの、何らかの理由で社会保険料が払えなかった人や人生において何らかの大きな失敗やトラブルに見舞われて生計を維持していくことができなくなった人も一定数はいます。そういった人を救ってあげる最後のセイフティーネットが公助なのです。具体的に言えば、「生活保護」が公助の代表的なものと言ってもいいでしょう。
年金の給付財源となるのは年金保険料ですから、保険料を払わなかった人には年金は支給されません。でも生活保護は、別に社会保険料を払わなくても一定の要件を満たせば受けることができます。その財源となるのは税金だからです。
別な言い方をすれば年金の役割は「防貧機能」にあります。若い時から年金保険料を払っておくことで年を取っても貧困に陥らないよう、それを防ぐのが年金制度の役割です。一方、生活保護という制度の役割は「救貧機能」です。何らかの理由で貧困に陥ってしまった人を救うのがその役割ということです。
したがって、生活保護は「公助」ですが、年金は「共助」なのです。
