その方の生き方は、そのままでいい

ですがその後も、看護師さんは患者さんに熱心に「ご家族に会ったほうがいい」と説得を続けたそうです。

するとその患者さんはある日ブチッと切れて、こう言い返したそうです。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

「アンタら貧乏人に、『金のあるモンの苦しみ』なんかわからへんねん!!!」

まさにギャフンという感じですね。

そうなんです。その方の生き方はそのままでいいのであって、まわりの人が考えるようなビューティフルストーリーにしなくてもいいのです。

その方の生き方は、そのままでいいのだと感じた一件でした。

※本稿は、『毒親を在宅で見送った緩和ケア医が伝える 関係のよくない親を看取るということ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

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