社長個人の資質だけの問題ではなく……
この発言は、単にトップ個人の知識不足を示すにとどまらず、会社として事業リスクを事前に検証していなかったことをも明らかにする。
「後発のセブンペイが、他社サービスで一般的に導入されている二段階認証をなぜ省いたのか」
「その判断にリスクはないのか」
――こうした論点は、本来であれば経営会議や取締役会で十分に議論され、最終意思決定の時点で経営トップも把握しているべきである。
もしそうした説明や議論が適切に行われていたなら、「二段階認証……?」という反応は生じないはずだ。つまり、これはB社長個人の資質だけの問題ではなく、取締役会を含む会社全体の統治不全――すなわち取締役の善管注意義務の問題なのである。