出席するのは、10年前の還暦の時以来で…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは大阪府の70代の方からのお便り。古希の祝いを兼ねた、小学校の同窓会。10名ほど出席するこの会が実現したのは――。
70歳の同窓会
古希の祝いを兼ねた、小学校の同窓会の案内が届いた。出席するのは、10年前の還暦の時以来である。電車を3回乗り換えて会場に到着すると、すでに4〜5人の男女の輪があった。
目が合った幹事の女性が、私の旧姓を呼んで声をかけてくれる。たちまち、小学生に戻ったような気持ちになった。
みんな自分の病気や家の事情があり、出席できたのは男性6人、女性4人しかいなかったが、家が近所だった者ばかりで、子どもの頃の話で盛り上がった。
昭和30年代のことだから、みんなきょうだいも多く、すでに兄や姉を見送った者も数人いる。とある友は、何度も大きな手術をして生き延びてきた。透析をしていたり、杖をつきながらやっとの思いで会場に辿り着いたりした者もいる。
先生は車椅子生活で、移動が困難なため出席できなかった。子どもの頃、道で会うと声をかけてくれた同級生のお母さんも、ほとんどが亡くなったそうだ。還暦で会った時は元気そのものだった同級生の死にも驚いた。