定年後の「ナマケモノ戦略」

コロナ禍の自粛生活では、おカネをほとんど使わずに暮らせたことに驚いた人も多いだろう。とことん節約していると思っていた人も、コロナ禍のおかげで、実はさらに切り詰めることができると悟った。

おそらくこの経験は、コロナ禍が収束したあとの生活にも影響を及ぼすはず。それが厳しい時代に定年を迎える人の、いわば「ナマケモノ戦略」のヒントになる。

(写真提供:Photo AC)

定年以降は、現実をリアルに見極めることが必要になる。これからも少子高齢化が加速する日本では、経済が縮小することを止めるのは難しいかもしれない。すると中流層は減少し、富者と貧者の二極化が進む。しかし、そうした状況を子細に分析し、自分の生活に取り込むことこそが重要だ。

「生活保守主義」を徹底しながら、守りを固める。そのなかで新しい生活の仕方や人間関係を模索する。

守りに徹するためには、新しい価値観を受け入れる姿勢も欠かせない。つまり、「積極的消極主義」とでも呼ぶべきフロンティア精神が必要なのだ。それが、「ナマケモノ戦略」かもしれない。