ウェルカム・トゥ・マイ・ビニールハウス!

ということで、俺はしばらくじっと抑えていたこの植物への愛を爆発させ、しかも以前と違ってベランダの狭い不動産物件に越してしまった身の上ゆえに、室内ビニールハウスを大活用することとなったのだった。

しかもリビングの奥の、最も日当たりのいいハウス。ニチニチ三等兵たちよ、ウェルカム・トゥ・マイ・ビニールハウス!

いとうせいこう
いとうせいこう「時を得て『オール100円』に値崩れすることのあるニチニチの不憫さよ。可愛らしさよ。ああ、ニチニチ」(写真提供:マガジンハウス)

しかもこのたび、半数は(ビニールをはがした状態での)最上段を与えられた。あとの半分は2段目。さすがにひとつの段すべてに同じ系統の鉢というのは芸がないし、俺としてはなるべく手前にニチニチ草を置き、じろじろと愛の目を注ぎたかったのである。

それがわずかでも奥へ行くと観察が及ばなくなる。俺にとっては観察こそ愛なのだ。