(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
少しずつあたたかくなり、春の気配が感じられる季節になってきました。ラッパーや俳優など多方面で活躍しながらも園芸家の顔を持ついとうせいこうさんは、長年続けてきたベランダ園芸家(ベランダー)から室内園芸家(ルーマー)にシフトしつつあるそうです。そこで今回は、いとうさんが東京新聞で連載してきた人気コラムを書籍化した『日日是植物』から、2019年10月のエッセイを紹介します。

室内に置いたものたち

園芸を始めたのが今から四半世紀前で、最初は母が送ってきたオリヅルランと金のなる木と笹を育てたのだった。

あとから考えればどれも素人に世話の出来る植物ばかりで、園芸好きの母がよくよく選んだのだとわかる。

笹は途中で枯れてしまったが、オリヅルランも金のなる木もいまだに健在で、いつ調子が悪くなってもいいようにどちらも2鉢に増やした状態のまま、しかも室内園芸を試すようになった去年からはひとつをベランダに、もうひとつを部屋に置いてある。

で、この室内に置いたものたちがどうもいけない。