「母は3年前に亡くなりましたが、心残りは孫を抱かせてあげられなかったことと、僕が朝ドラに出ている姿を見せられなかったこと。結婚も……できれば、またしたいですよ。諦めてません!」(写真提供:アライテツヤ/ライブドアニュース)

岸谷五朗さんからかけられた言葉を胸に

僕は音楽活動と並行して、舞台や映像でお芝居をする機会をいただくことがあります。本当にありがたいと思う一方で、演技の道でずっとやってこられた方たちの中に入ることに対し、申し訳なさを感じていました。

そんな意識が変わったのは、2018年に演劇ユニット「地球ゴージャス」の舞台『ZEROTOPIA』に出演してからです。主宰の岸谷五朗さんに、「役者目指してやってきた奴らと比べても全然負けてない。胸を張って『役者です』って言えよ」と言っていただいたのがきっかけですが、あの時は本当にうれしかったなあ……。

しかも、舞台を観てくださった方から映画の出演オファーまでいただいたんです。目の前の仕事に前向きに打ち込めば、ちゃんと導いてもらえるんだなと知りました。

ふと気づけば、音楽やお芝居以外にも、番組のMC、イベントの制作など、仕事の幅が広がっていました。人生が一軒の家だとしたら、僕の家は、歌手に始まり俳優、プロデューサー……と部屋が建て増しされて、最初に描いた設計図とはまったく違ってきている。

パッと見は不格好かもしれないですが(笑)、おかげさまで多少のことでは倒壊しない頑丈な家になりました。いい意味で僕の予想を裏切る家ができ上がってきているので、今後の“増築”が楽しみです。

T.M.Revolutionのプロジェクトはデビュー20周年を迎えて、一段落。これからは本名の「西川貴教」として、また別の姿の僕をお見せしていきたいと思っています。