「契約していた家族が亡くなったので、解約してください」

「XX様は現在3件のご契約をいただいておりますが今回、すべてご解約ということでよろしいでしょうか?」

「はい? 3件ですか?」

「1件のご契約で3台のテレビまで対応可能になっておりますので、ご自宅には現在、9台のテレビをお持ちだと思うのですが……」

この家に、テレビは2台しかない。きっとテレビを買い替えるたびに、新しい契約を結んでいたのだ。毎月2530円×3件×何年になるのだろう……。めまいがした。次に電話をかけた有料チャンネルでは、4件の契約があると言われ、もちろんすべて解約。

結果的に叔父が契約していたのは、有料放送サブスク2万3430円、デジタル・コンサート2000円、デジタルニュース3900円、アマゾンプライム600円、音楽配信サービス2200円、その他ニュースマガジン5000円。ざっと計算して、毎月3万7130円。1年で44万5560円。叔母が言うにはたぶん10年以上とのことなので、これまでの総額は約450万円となる。

一日中パソコンの前に座り続け、何とかすべての手続きを終え、疲労困憊。これで、叔母が知らない間にムダなお金が引き落とされることはなくなった。まさか死後まで《ダメ男》を発揮するとは、叔父も困ったものだ。